組み立て
届いた状態では、ピンヘッダ等は装着されていません。
オスタイプ、メスタイプのピンヘッダとGrove端子が同梱されていますが、ピンヘッダはどちらかを選択する必要があります。
https://docs.m5stack.com/zh_CN/core/stamp_pico
ピンヘッダとGrove端子はAndで装着することができました。
MACアドレスが記されたシールを剥がし、六角ボルトを外すと耐熱樹脂カバーが外れます。
この状態で、Grove端子と、ピンヘッダをはんだ付けします。
GPIO等の印字されたシールは、ややGrove端子に干渉しますのでカッターナイフでカットしました。
書き込み方法
Arduino IDEにM5Stackのボード一覧が追加されていない場合は、以下のjsonをもとに追加します。
¥ファイル¥環境設定¥追加のボードマネージャのURL https://m5stack.oss-cn-shenzhen.aliyuncs.com/resource/arduino/package_m5stack_index.json
M5Stamp PicoにはUSBポートが無いので、以下のようなUSB Serial変換ケーブルを使います。
USBシリアルとM5Stamp Picoを以下のように接続します。
※写真ではCTSをENに接続していますがこれは不要であることがのちにわかりました。
USB Serial | M5Stamp |
VCC (5V) | 5V |
RX | TX |
TX | RX |
GND | GND |
GND | G0 |
起動または書き込みには5Vが必要のようです。
また、書き込みモードにするには、G0をGNDに落とした状態で電源を入れるか再起動する必要があります。
(ENをGNDに一瞬落とすと再起動するので、G0をGNDに接続した状態でENをGNDに落としてもよい。)
うまく書き込みモードとして接続が認識されると、以下のようなメッセージがシリアルに出力されます。
rst:0x1 (POWERON_RESET),boot:0x3 (DOWNLOAD_BOOT(UART0/UART1/SDIO_REI_REO_V2)) waiting for download
起動方法
動作モードでの起動はG0のGNDへの接続を解除し、電源をOff / On (5V pinへの5V供給を抜き差し)またはENをGNDに一瞬落とします。
ここでは環境センサAHT25とLine notifyを試してみました。
ソースコードは以下です。
github.com
一般的なM5StackやESP32開発ボードではACアダプタからUSBケーブルで電源を供給して運用できますが、M5Stamp PicoにはUSBポートが無いので、電源は5V端子に供給する必要があります。
Grove端子の5Vは5Vピンにつながっているので、ここに5Vを供給できるようにしました。
市販のGroveコネクタをカットし、USBの5Vをはんだ付けしました。
まとめ
切手サイズという極小なので、実働にはなにかと便利そうですが、シリアル変換ケーブルが必要だったりする点とのトレードオフはあります。
CPUやFWの仕様が違ったりすることがありうるため100%とは行きませんが、開発はM5Stack Basicなどを使い、運用はM5Stamp Picoで、といった方法も考えられると思います。
ジャンパーケーブルのG0や5Vの抜き差しも手間であるため、タクトスイッチやスライドスイッチをはんだ付けしてしまうのもありかと思います。