はじめに

基板にアクリルカバーをつけると、電気部分に誤って触って誤動作する可能性が低くなるという効果も期待できますが、なんかオシャレになると思っています。
この写真はファンクションジェネレータのキットですが、ここまででなくてもチョットやってみようとすると、結構コツが要るんだな、ということで記事にしてみます。
調達
アクリル板は今回は3mm厚のものを使っています。Amazonでも売っていますが、端切れのようなものがメルカリで安く売っていたりします。
今回は、この基板サイズで12枚分ぐらいのサイズのものを400円で入手しました。
厚みについては、薄い方が当然加工が楽ですが、2mmだとちょっと曲げに弱いかな?という感じです。
ただ、今回ぐらいの大きさなら問題ないかもしれません。
3mmあれば、だいたいの用途では十分な強度があると思います。
強度のイメージとしては以下のような動画が参考になるかと思います。
www.youtube.com
工程(カット)
まずは、基板の大きさに合わせて下書きをします。
とおもったら、その写真が無かった。
今回は同じ大きさにしましたが、後でネジ穴をあけるのですが、基板のネジ穴位置が今回の基板はかなり端によっているようで、こういう場合は少しアクリル板の大きさに余裕を持たせた方が作業しやすいかもしれません。
出来栄えはこの下書きにかかっているといっても過言ではないと思っています。
次にメインイベント、アクリル板をカットします。
ここではPカッターというものを使います。
ちなみに、普通の工作用カッターでは全く切れません。
もしかしたら、のこぎりがある人はそちらの方が早いかもしれません。
最初は、定規をあてて数回。軽く溝ができたら定規を外してもOKで、板厚の半分~2/3ぐらいまで切り込みを入れます。
動画の7cmに対して、5分ぐらいでできます。
アクリル板をカットして基板を収めるやつを作る。
— とりてん (@s51517765) 2025年7月21日
始めは定規を当てて数回。軽く溝ができたらこれに沿って板厚の半分~2/3ぐらいまで。
使っているのはPカッターという。
[f:id:s51517765:20250721151750p:plain] pic.twitter.com/z8MKviddzM
普通のカッターでは全く切れませんが、Pカッターを使うと、繊維状になったアクリルが飛び散っていくのが見れると思います。
動画と工程の説明が実は逆転していますが、↑のような一方が短い場合はパキッとがうまく力がかからないので、より深くまで切り込みを入れる必要があります。
深い切り込みになると、Pカッターが引っ掛かりやすくなるので、その場合は反対側の面からも切り込みを入れるようにします。
普通の工作用のカッターでは無理です。
— とりてん (@s51517765) 2025年7月21日
半分くらいまでいったら、手でパキッと。 pic.twitter.com/MbfasH23Hb
工程(ネジ穴)
カットしたアクリル板と基板を重ねて、ネジ穴位置にマジックで印をつけます。

ハンディーの電動ドライバーで、今回の場合φ2の穴をあけます。
↓こんなやつ。
工程(組み立て)
スペーサーは今回は、M2(2mm)のこういうやつを使いました。ドリルビットによっては同じ2mmでも緩めだったりキツメだったりします。
ネジに対してキツイようならこういったもので広げるようにします。
または、ドリルビットを抜き差ししたりしてもOKです。
完成

今回はアクリル板が厚くてスペーサのネジ部分が貫通しないので、あえてタッピングネジのような要領でねじ込む形にしました。
つけ外しするような用途の時はお勧めしませんが、つけっぱなしにする場合はこれで十分かと思います。
基板側はメスタイプのスペーサーを付けることで足になります。





