プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

ちょっとした加熱ができるツール

グルーを加熱できるツールを作った

グルーを再加熱して加工できるツールが欲しい、というきっかけから作ってみました。
グルーは電子工作でも、その他ご家庭の接着にも便利に活用できるのですが、接着が一度剥がれてしまうと、その処理は意外とめんどくさかったり、温度が十分に上がっていなくて仕上がりがいまいちだったりすることがあります。
こんな時にちょっと再加熱するツールがあったら便利かな、と思って作りました。
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電子工作界隈ではリード線を固定するのに使ったりします。

構想

以下のような観点から企画しました。
ニクロム線を加熱してグルーが溶かせる、熱収縮チューブが収縮できる
・ハンディにする
・電池で駆動する
ニクロム線はAmazonで購入しました。

ELPA ニクロム線 5m HK-NK05H

ELPA ニクロム線 5m HK-NK05H

  • メディア: Tools & Hardware

工程(じゃ~~~~ん)

ちょうど適当なサイズのユニバーサル基板があったので、これを使うことにしました。

試しに、5㎝ぐらいのニクロム線にニッケル水素電池2本で通電してみると手で触れないぐらいの温度になったので、これで作りました。
ニクロム線はハンダ付けはできないので、金属部品で挟み込むような形で接続する必要があります。
金属部品で挟み込むため、DCジャックの中の部品を取り出して使うことにしました。
DCジャックを分解して、金具だけ取り出します。樹脂が圧入されているのではんだごてで金具部分を加熱してあげると緩んで取り外すことが出来ます。
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あとは、リード線とタクトスイッチ、電池ボックスを接続できるようにします。
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完成です。

電池ボックスは実験用に汎用のワニ口クリップが付いた電池ボックスがあるので、これを使います。
錫メッキせんを輪になるようにはんだ付けして、ここに電池ボックスのワニ口をかませるようにしてあります。

まとめ

ちょっと温度が高いですが、熱収縮チューブの処理にも使えます。
温度的な面と、電池の電流の面で通電のし過ぎには注意が必要です。
見た目が悪いので本当はフリスクケースに収める、といったことも考えたのですが、これで機能が満たせるかどうかもわからないのでとりあえず動くものを作ってみました。
ちなみに、ボタン電池では電流が足りないようで温度が上がりませんでした。