プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

IoT/M2M展、組込みシステム開発技術展に行ってきました。


www.japan-it-spring.jp

”Japan IT Week 春 -前期-” として開催されているIoT/M2M展、組込みシステム開発技術展に行ってきました。

セミナーと展示を見てきました。
IoT/M2M展と組込みシステム開発技術展は、会場が分かれていますがどちらも機械学習(AI)関連は多かった印象です。
IoT/M2M展は大手システム系が多く、組込みシステム開発技術展はやや小さめの会社が中心で組込み基盤を出している会社が多いようですが、ソフトウェアもワンストップで提供している会社も目立ちます。そして、中国企業が結構多くみられました。もともと日本企業の下請けをしているような会社が多いのではないかと思います。
ラズパイでシステムを組んでいるものも多くみられますが、他社(ソニールネサス)の類似ボードや自社開発の類似ボードも多くみられました。
機械学習(AI)を出している会社は多くありますが、AIによる故障検知はあっても故障予測までやっているところは少ない印象です。
話を聞いてみると、やるとしてもマイコンボードと何かセンサーを追加して、という形のようです。
逆にセットメーカーは自分のところでAIも組んでしまうのかもしれません。
センサーも小さなもの(指先ほど)も出ていて、組み込むスペースを気にする必要はかなり小さくなっているようです。
ただし、組み込む側としては一円でもコスト増は気にしますが。
ソフトウェアのデバックツールも多く出ていました。

いずれも、私が理解した意訳が入っています。ご了承ください。

IoT/5G時代に向けて

ソフトバンクのIoT戦略 ~IoTデバイスからクラウド・AI・セキュリティ事業へ~
ソフトバンク(株) テクノロジーユニット モバイル技術統括 IoT事業推進本部 IoT技術統括部 IoT戦略部 部長 山田 恵祐

20年後には1兆個のデバイスがインターネットにつながるようになり、市場規模は11兆円になると予測されている。
ソフトバンクとしては社会的な課題にIoTで解決を図っている。

こういった、センサーのためのNB-IoT(ナローバンドIoT)を商用サービスを開始している。
このNB-IoTとは、10円/月から使えるサービスで容量は10kB/月から。
機械の動作状況をセンサーで解析してOK/NGといったものを判断した結果をクラウドに送信するような用途だと思います。
クラウド上でAIで解析しようと思うと、もっとデータ量は多くなると考えられるので。

5Gが実感出来るようになるのは、2020年以降だがヤフオクドームなどで実証実験をしている。
markezine.jp

IoTの本質は共創だと考えるので、パートナーシップを深めていきたいということだそうだ。

いよいよ具体化してきたKDDIの5G・IoTソリューションの内容と今後の取り組みについて
KDDI(株)ビジネスIoT推進本部 ビジネスIoT企画部長 原田 圭悟

電力会社10のうち9社にスマートメーターを供給している。
バイスとしては携帯電話の画面をなくしたようなもの。
5Gでは現在の10msの遅延が1ms程度になり、容量的な体感速度は100Mbpsぐらいになる。
今日、5Gの周波数割り当てが発表された。
japanese.engadget.com

5GになるとWi-fiより5倍速く、ストリーミングも途切れなくなる。
これによって、遠隔手術ロボットや、建設機械の遠隔操縦もできるようになる。
5Gになると、下りも早くはなるが上りの高速化が顕著で、クラウドでAIによる解析も快適になる。
通信の強みを生かして「IoTプラットフォーマー」に、グローバルにワンストップでサービスを展開していきたい。

IoT×5G×SDGsによるドコモの協創の取組み
(株)NTTドコモ 執行役員 法人ビジネス本部 IoTビジネス部長 谷 直樹

モノづくりの環境をIoTで改善していく。
短納期、製造コスト、ヒト不足といったところに対して生産性の改善が課題と考えている。

Maas(Mobility as a Service)としてAIタクシーやAI運行バスの実証実験(2年以上)を行っている。
AI運行バスは、オンデマンド、ダイナミックルート(目的地にたいして最適化したルート)、シェアリング(乗り合い)がキーワード。
2019年4月1日商用サービス開始ずみで、のべ9万の利用実績がある。
japanese.engadget.com

自動運転の実用化に向けて

いざ実用化へ!自動運転バスの現在。
SBドライブ(株)代表取締役社長 兼 CEO 佐治 友基

現在、すでにドライバー不足が顕在化し始めている。

Lv.4の自動運転(ドライバーが同乗しない)を目指しているが、遠隔で監視する必要はある。
事件が起きたときにはアラームが鳴るとはいえ、ヒトの目で確認するのはかなりの労力になる。
商用化に当たっては、一人で何台見れるか?が問題になってくるが、普段なら10台ぐらいでも可能だが、同時に事件が起きると対応はできない。
ピークレートで対応する必要がある。
しかし、これも共同運航で共同監視をすれば解消できないかと研究中。
robotstart.info
走るコースの中に人が居ないかを判別しながら、時速8km/hで走行する。これはヒトが危険を感じない速度。
上士幌町(北海道)ではふるさと納税でこれを導入を計画。目標金額が集まった。
prtimes.jp

自動運転に関しては、車両の安全基準、整備基準、免許資格、次世代道路インフラの整備(磁気マーカーなど)、などが課題。

自動運転の最新動向 ~安全性の考え方とダイナミックマップの必要性~
名古屋大学 附属組込みシステム研究センター長 高田 広章

採算が取れているバス路線でもドライバー不足で廃止が起きている。
乗用車で2020年までにLv.3を目指し、限定地域での商用でLv.4を目指している。
法的には、AIの安全性の問題がある。

自動運転の安全性に関しては、以下のような課題がある。
・安全性の必要レベル
・AIの認識レベルの限界
・(人が運転する前提の)現在の安全基準に合わない
・故障時に停止できない状況だったらどうするか?
サイバー攻撃対策
・これまで以上に複雑なソフトウェアをこれまで以上に高信頼性で作れるか?

自動車メーカーの出しているロードマップには量産以降もFWフィードバックが計画されていて、これは自動運転には完ぺきはありえないことを認めたということではないか?と考えている。社会的便益との兼ね合いで不完全でもメリットがある。

AIの認識率99%なら高い精度、といえるが交通信号の認識は99%ではだめ。
そうはいっても死角もあるので、そういったものは前の車から通信で情報をもらうなどといった方法も考えている。

センサと通信データで矛盾が生じた場合はどちらに従うか?といった問題も起きうる。

展示のなかから気になったもの










一円玉は動画じゃないとすごさがわからなかった…

まとめ

単純に技術とデバイスがたくさん見れて面白かった。
仕事だと思うと面倒な部分もあるが、趣味だったら3日間居れる。