ラズパイでNASを構築しました。
家で複数のPCを使っていると、あっちのPCのあのデータが…、ということがたまにあります。
ネットワーク対応のハードディスク(NAS)を買って、とかも少し考えましたがヘビーに使うわけではないので小さなNASをラズパイで構築してみることにしました。
ラズパイはこのためにもう一台立ち上げようかとも考えましたが、Twitterのサーバーに相乗りさせることにしました。
こちらの記事を大いに参考にしました。
www.itmedia.co.jp
工程 じゃ~~~~~ん
WindowsでUSBをNTFSでフォーマットしたら、ラズパイに接続しラズパイを再起動します。
Userフォルダの2つ上の階層(ルートフォルダ)にmediaというフォルダがあります。
これが外付けメモリです。
$ ls / >>> media ...
ここに共有フォルダを作ります。ここではsamba
とします。
$ mkdir /media/samba
フォルダのアクセス権を設定します。ここでは雑に777とします。
$ sudo chmod 777 /media/samba
ますSambaをインストールします。
$ sudo apt install samba samba-common-bin
途中、WINS(Windows Internet Name Service)について確認が求められますが、Windows10ではNoで良いらしいです。
つぎにsambaの設定をします。
一応もとの設定ファイルをバックアップしておきます。
$ sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf_backup210612
一番最後に以下を記入します。
[raspberry_pi3] path = /media/samba public = yes read only = no browsable = yes force user = xxx
home以下、いつものフォルダの下に作るときはpath = /home/xxx/samba
のようにします。
pathはラズパイ上の共有したいフォルダですが、この設定の仕方はフルパスにするほうが間違いがないです。
ラズパイで共有設定したいフォルダに移動(cd)してここで、pwd
で表示されたフォルダパスを記入すると間違いないです。
ここで[raspberry_pi3]はwindowsから見たときに表示したいフォルダ名になります。
force user はこのフォルダにアクセスする権限を設定します。通常はいつもラズパイにログインしているUser名でいいと思います。
sambaを再起動します。
$ sudo systemctl restart smbd
これでWindowsからラズパイのIPアドレスにアクセスすると/media/samba
が見えるはずです。
始めてアクセスするとき、IDとPassを聞かれます。いつものラズパイにLoginしているときのモノを入力します。
環境によって?フォルダは見えるけどアクセスできない、という場合があります。
このときは↓を参考に「SMBのクライアントを有効化」する必要があります。
https://www.iodata.jp/pdf/win10_smb1.pdf
速度を測定してみる
比較として、SDカード(OSが入っているドライブ)に共有フォルダを設定して転送速度を測定してみました。
SDカードのほうが若干速いようですが、どちらでも普通に使う分には十分な速度が出ているといえるのではないでしょうか。
dd
コマンドも見てみます。
$ dd bs=1M count=100 if=/dev/zero of=/media/samba/disktest oflag=direct st oflag=direct 100+0 records in 100+0 records out 104857600 bytes (105 MB, 100 MiB) copied, 13.0413 s, 8.0 MB/s $ dd bs=1M count=100 if=/dev/zero of=/home/xxx/samba/disktest oflag=direct 100+0 records in 100+0 records out 104857600 bytes (105 MB, 100 MiB) copied, 19.8014 s, 5.3 MB/s
こちらではUSBメモリのほうが速いという結果です。
トータルでは大差ないということでしょう。