プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

国際ロボット展に行ってきました

biz.nikkan.co.jp

国際ロボット展に行ってきました。

その中から、見てきた講演一件と気になった展示を紹介します。
講演内容はメモをもとに起こした意訳です。

ロボット・ICTが拓くスマート農業の未来

高齢化が進む現代において、情報はデジタル化し、モビリティはデジタルトランスフォーメーションになっていく。
ja.wikipedia.org

トヨタは今年のモーターショーにおいて、従来の自動車を一台も展示しておらず自動車メーカーではなく「モビリティカンパニー」になろうとしている。

このような現代において、農業というのは危険度が高くきつい仕事なのに機械化が難しい。
高齢化によって、従事者は減少する一方、技術が必要な仕事であるから。
米・中・EUでは国家的戦略として農業の自動化を進めている。日本も進めていないわけではないが、中国などは特区を作ってとてもスピーディーに進めている。

日本の農業というのは丁寧で高品質であり手作り感があることを売りにしている面があるが、これらはスマート化(機械化・デジタル化)に向いていないと考えられている。しかし、センサや機械化によって高品質へと進む方法もある。

ノルウェーの漁業はIT化が進んでいる。
business.nikkei.com
ボタン一つで網が投げ入れられ、いわゆる漁師のイメージとかけ離れた漁師になっていて、上のリンク先によれば漁師ではなくエンジニアが漁業をしていると書かれている。そのため、従来の漁師にはありえない運動不足の解消のために漁船にスポーツジムがあるという。

農業というのは、気候によってよくわからないことが起きるのでビジネスとして不安定であると考えられてきているが、デジタルになることでリスクがコントロールできるようになるとも。
一般にロボットはコストリダクションのために導入されるが、必要なところに手間暇をかけられるようにすることで付加価値を付ける農業というのが始まっている。
(株式会社オプティム 菅谷 俊二氏は以前のAI・人工知能展でもドローン枝豆の話をされていたと思う)

農業への課題

国産の高品質のドローンがない。(現状はDJIなど)
法律による規制(法律を作ったときにドローンなど想定されていない、ましてドローンにAI画像認識がつくなんて)。
これによって、日本ではドローンを飛ばせる場所が限られている。その中では農地というのは(一般の人が紛れ込む可能性が低く)危険が少ない。
農薬散布にたいしても規制があり、画像認識で虫がついている部分にのみ散布することが出来るが、農薬散布は回数で規制されている。つまり、全体に散布しても一回、数10㎏散布しても一回、部分的にまいても一回、0.1gでも一回。
そうすると、全体にまいたほうが効率がよいという形になってしまう。しかしこれは、昔はそのほうが合理的だったから。

気になった展示











まとめ

国際ロボット展から気になったものと講演内容をまとめました。
ビックサイトの西ホール・南ホールを見てきました。
あとは、青海ホールもあったのですが1日では見切れません。

動態展示、とくに大きなものは目を引きます。
ファクトリーオートメーションではAIを使ったものはやはり速度では劣り、決まった位置に決まったものがおいてあるものは速度が出るようです。
工場の自動化という観点の他に、倉庫の自動化、写真はとらなかったけど人との協業やアシストスーツなどもみられました。
無人化という観点が多いですが、工場のロボティクスという観点では精密作業というのはみなかった気がします。
まだ精密作業には人が必要そうです。
はんだ付けやトランプタワーができるなら、精密機器の組み立て(例えば機械式時計とか)もできそうな気がするけど、コストと合わないのかもしれない。
危険度やコスト的な観点から重工業から技術が進むというのはあるような気がします。
土曜日までの開催で、土曜日は子供向けの企画もあるようですが、今日も子供や高校生のグループ、外国人のツアーのような人達もいたようです。