プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

身近な現象にも名前がある

世の中のあらゆる知られた現象には名前があります。
そんなもの(のほんの一部)を集めてみました。

「熱力学第2法則」を知ったとき、そんな当たり前の現象にも名前がついているのか!と衝撃を受けたものです。

ここでは名前と簡単な説明をするにとどめていますので、興味があったら詳細についてはご自身で調べてみてください。

暖かいものと冷たいものを接触させておくと同じ温度になる

「熱力学第2法則」
温度とは熱のことですが、「熱は高いものから低いものにしか流れない」ということを言っています。
「熱力学第0法則」
また、接している物質において温度が同じであればそれ以上温度は変化しない、という法則がありあわせて同じ温度になります。
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他に熱力学第1法則は「孤立系のエネルギーの総量は変化しない」というエネルギー保存則のことを、熱力学第3法則は絶対零度には到達できない、ということを言っています。

独楽(コマ)が倒れないのはなぜか?

角運動量保存の法則」
回転する速度と軸の向きが保たれるというもの。
実際には軸の地面との抵抗や空気抵抗があるため、だんだん減速して最後には止まります。
回転速度(角運動量)がなくなると、軸も維持されなくなります。
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ちなみに自転車が倒れないのは、タイヤに対する角運動量保存の効果もありますが、支配的なのは別の法則です。
gigazine.net

止まっているものは勝手に動き出さない

慣性の法則(運動の第1法則 )」
止まっているものは止まったままで、動いているものは同じ速度で同じ方向に動き続けようとする、という法則。
ただし、動いているものは接触面(タイヤが付いていてもタイヤと地面のあいだ、タイヤとそれを支える軸との摩擦がある)との摩擦や空気抵抗によってだんだん減速します。

温くなると炭酸が抜けやすい

ヘンリーの法則
炭酸水とは水に二酸化炭素が溶け込んだもので、炭酸水から出てくる「空気」は二酸化炭素です。
液体に溶けている気体は温度が高いほうが保持されにくい、ということを言っています。
そのため、暖かい炭酸飲料というのは無いのです。
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磁性体に磁石を近づけると磁石になる

「キュリーの法則」
磁性体とは鉄など、磁石につく物質のことです。
これらを磁石に着けておいたり、磁石でこすると磁石になります。
また、磁性は熱に弱いです。
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圧力鍋では煮物が早い

「ボイルの法則」
圧力鍋とは、その名の通り鍋の中の圧力を高めるものです。
煮物に使われる「水」は圧力(気圧)が高いと、沸点が上昇します。
通常水の沸点は100℃とされていますが、これは1気圧(1013hpa)のときであり、圧力を高くするとより水温を高くすることができます。
水温が高くなると、水の運動エネルギーが大きくなるため、よく(早く)煮えるのです。
高山ではお米がうまく炊けないのは、この反対の現象がおきるためです。

北極の氷は温暖化で溶けても海水面は上昇しない

アルキメデスの原理」
水面に浮いている氷が押しのけている水と、氷が水に戻った時の体積は等しい、ということを言っていて、水面から出ている氷が水になっても水面は上昇しません。
そのため、北極の海水に浮いている氷が解けても海水面は上昇しません。
南極は陸地(大陸)の上に氷があるため、氷がとけて海に流れ込むと海水面が上昇する場合があります。
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虹はなぜ七色に見える

「スネルの法則(屈折の法則)」
虹は太陽光(可視光)が分解されることによって紫から赤までの色に見えます。
色の違いというのは実は光の波長の差なのですが、光の波長によって屈折率が違います。
このため分離されて、これが虹となります。
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CPUの性能は18か月で2倍になる

ムーアの法則
インテル社の創業者のひとりとなるゴードン・ムーアが1965年に自らの論文上に示した経験則。
集積回路上のトランジスタ数は「18か月(=1.5年)ごとに倍になる」というもの
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