プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

EOL

私ももっぱら利用しているNPNトランジスタが 東芝の2SC1815である。

じつはこいつ、生産終了宣言がされている。
といっても、私が確認できたのは EOL announced(生産終了予定)であるが。
EOL とはEnd of Life のことで、所謂ディスコンである。

これが2011年のこと。

現実的にはまだまだ、Amazonでも取り扱いが残っているから、実際使えなくなるのはもっと先なのかもしれないが。
独占禁止法てきな理由から同じ性能とされる製品は他社からも出ているが、半導体部品に限らないが同じ仕様のものでも動作が同じとは限らない。
たとえば、お薬の先発品とジェネリックもそうである。

ジェネリックとは「有効成分」が同じであるだけの、言ってみれば「別物」である。
先発品が多額の開発費をかけて開発したもので、一方ジェネリックは特許公開情報をもとに、2ndメーカーが同じ効能をめざして作ったものである。
よって、開発費が少なくてすむため価格は安くできる。

生産の現場では、その材料の変更についても簡単には行わないのが通常である。(アジアメーカーなどで品質に関する考え方が甘い会社ではそうでもないこともあるが)

高分子の世界ではCASがおなじでも、メーカーが違えば別物とみなされる。
CASとは化学物質を特定するための番号である。
CAS登録番号 - Wikipedia

つまり、レシピが同じでも材料が違うし作り手が違うし、鍋がちがうし、作り方が違う。
これを4Mと言ったりする。

・Man (人)
・Machine (機械)
・Material (材料)
・Method (作り方)

の頭文字をとったもので、逆に言えばこれが違ったら「モノ」を疑えということになる。
日ごろ安定した品質の製品が、安定した品質を保っているのは、メーカーがこのようなことにまで気を使っているからなのである。

アマチュア電子工作が脅かされることはいまのところなさそうではあるが、部品が変わったら動作が変わらないか気をつけなければならない。

私は、まだトランジスタの品質が影響を及ぼすような高度なものは作っていないが。