プログラミング素人のはてなブログ

プログラミングも電気回路も専門外の技術屋の末端が勉強したことや作品をアウトプットするブログ。コードに間違いなど見つけられたら、気軽にコメントください。 C#、Python3、ラズパイなど。

ラズパイのGPIOを使う

youtu.be

まずは、ラズパイでGPIOの基本的な使い方を確認していきます。
↓のような回路を作って、CDSで明るさを検出し、LEDを制御します。
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回路図用パーツを作る

ここで、回路図は水魚堂のエディタhttp://www.suigyodo.com/online/schsoft.htmを使っていますが、ラズパイの回路図部品がないので作成しました。

部品の作成はLcoV.exeというエディタで作成します。「回路図エディタBSch3V」 をダウンロードすると一緒に入っているはずです。
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これを立ち上げて、”編集¥部品の新規作成”とクリックします。
ここで名前を「RASPBERRYPI」とつけます。
サイズを設定してOKで枠がつくられます。
"ピン"のアイコンまたは、"ツール¥ピン"を選択し、ピンを配置していきます。
ピンを必要数配置したら、”表示¥ピン編集ウィンドウ”でGPIO名やピン番号を設定して、保存します。
これで部品は完成です。
f:id:s51517765:20180211130749j:plain

次に、回路図エディタBSch3Vで、”設定¥ライブラリ¥add” でさきほど作成したライブラリを読み込みます。
f:id:s51517765:20180211163210j:plain
これで、部品にラズパイが追加され、ラズパイを含む回路図が作成できます。
部品ファイルは↓にアップしておきました。よかったらご自由にご活用ください。
github.com

ターミナルでGPIOの状態を確認する

現在のGPIOの状態は、ターミナルからGPIO Readallコマンドで確認することができます。
ちょっと、最初はわかりにくいですが以下のように一覧で、ピン配置と同じように、段組みで表示されます。
前回調べた通り、10番Pin(physical)はGPIOの15(BCM)でINPUT MODEになっていることが確認できます。
WiringPiでは16番になるようです。

pi@raspberrypi:~ $ gpio readall
+-----+-----+---------+------+---+-Pi ZeroW-+---+------+---------+-----+-----+
 | BCM | wPi |   Name  | Mode | V | Physical | V | Mode | Name    | wPi | BCM |
 +-----+-----+---------+------+---+----++----+---+------+---------+-----+-----+
 |     |     |    3.3v |      |   |  1 || 2  |   |      | 5v      |     |     |
 |   2 |   8 |   SDA.1 |   IN | 1 |  3 || 4  |   |      | 5v      |     |     |
 |   3 |   9 |   SCL.1 |   IN | 1 |  5 || 6  |   |      | 0v      |     |     |
 |   4 |   7 | GPIO. 7 |   IN | 1 |  7 || 8  | 0 | IN   | TxD     | 15  | 14  |
 |     |     |      0v |      |   |  9 || 10 | 0 | IN   | RxD     | 16  | 15  |
 |  17 |   0 | GPIO. 0 |   IN | 0 | 11 || 12 | 0 | IN   | GPIO. 1 | 1   | 18  |
 |  27 |   2 | GPIO. 2 |   IN | 0 | 13 || 14 |   |      | 0v      |     |     |
 |  22 |   3 | GPIO. 3 |   IN | 0 | 15 || 16 | 0 | IN   | GPIO. 4 | 4   | 23  |
 |     |     |    3.3v |      |   | 17 || 18 | 0 | IN   | GPIO. 5 | 5   | 24  |
 |  10 |  12 |    MOSI |   IN | 0 | 19 || 20 |   |      | 0v      |     |     |
 |   9 |  13 |    MISO |   IN | 0 | 21 || 22 | 0 | IN   | GPIO. 6 | 6   | 25  |
 |  11 |  14 |    SCLK |   IN | 0 | 23 || 24 | 1 | IN   | CE0     | 10  | 8   |
 |     |     |      0v |      |   | 25 || 26 | 1 | IN   | CE1     | 11  | 7   |
 |   0 |  30 |   SDA.0 |   IN | 1 | 27 || 28 | 1 | IN   | SCL.0   | 31  | 1   |
 |   5 |  21 | GPIO.21 |   IN | 1 | 29 || 30 |   |      | 0v      |     |     |
 |   6 |  22 | GPIO.22 |   IN | 1 | 31 || 32 | 0 | IN   | GPIO.26 | 26  | 12  |
 |  13 |  23 | GPIO.23 |   IN | 0 | 33 || 34 |   |      | 0v      |     |     |
 |  19 |  24 | GPIO.24 |   IN | 0 | 35 || 36 | 0 | IN   | GPIO.27 | 27  | 16  |
 |  26 |  25 | GPIO.25 |   IN | 0 | 37 || 38 | 0 | IN   | GPIO.28 | 28  | 20  |
 |     |     |      0v |      |   | 39 || 40 | 0 | IN   | GPIO.29 | 29  | 21  |
 +-----+-----+---------+------+---+----++----+---+------+---------+-----+-----+
 | BCM | wPi |   Name  | Mode | V | Physical | V | Mode | Name    | wPi | BCM |
 +-----+-----+---------+------+---+-Pi ZeroW-+---+------+---------+-----+-----+

トランジスタの状態

ここで、CDSを手で覆う用にして「暗い」状態にすると、10番ピンがHIGHになります。
事前にCDSの抵抗を調べてあって、暗いときは10kΩ、明るいときは1kΩぐらいになっています。
3.3VをCDS、抵抗(ここでは1kΩ)に接続し、CDSと抵抗の分圧された位置からNPNトランジスタのBaseに接続しています。
明るいとき、CDSの抵抗が低くなり、BaseはHighになり、E-Cはつながり、10番がLowになります(GNDと10番がつながるため)。
暗いとき、CDSの抵抗が高くなりBaseはLowになり、E-Cは切れて、10番がHigh(プルアップされているため)になります。

CDSと抵抗の間からラズパイのGPIOに直接入力しても、電位水準は変わりますが読み取ることができます。
しかし、GPIOには中途半端な電位を入力するのはあまり良くないらしいので、トランジスタでHigh/Lowを明確にします。

いつも迷う、トランジスタのECB。刻印のある面を見て左から「エクボ」
f:id:s51517765:20180211133319p:plain

http://www.op316.com/tubes/tips/image/2sc1815.pdf

これで、ラズパイでHigh/Lowが読み取れることが確認できました。

WiringPiのインストール

WiringPiはもともとC言語でGPIOを制御するライブラリで、いろんな言語のラッパーが提供されています。
ここではpyhton3用のラッパーをインストールします。
Windowsには標準ではインストールされていないので、anaconda pronptからpipインストールします。

$pip install wiringpi

て、やろうとしたが、インストール失敗。
っていうか、Windows PCではどちらにしろGPIOの動作はできないのか…
だが、インストール出来ている例がggrと出てくるので、これはこれで別途調査する必要がある。

ラズパイにはインストール済みのようです。
インストール済みのライブラリは↓で確認できます。

$dpkg -l

入っていなければ、同様にpip3でインストールします。

GPIOの基本のプログラミング

CDSで明るさを検出してLEDを制御するプログラムをpython3で作成しました。

# -*- coding: utf-8 -*-
import wiringpi
import time
print("Start WiringPi!")

# プルアップ INPUT
collector_pin = 15 # 10番pin(GPIO15)
# OUTPUT
LED_pin =23 #16番pin(GPIO23)

# GPIO初期化
wiringpi.wiringPiSetupGpio()
# GPIOを入力モード(0)/出力モード(1)に設定
wiringpi.pinMode( collector_pin,0)
wiringpi.pinMode( LED_pin,1)

wiringpi.digitalWrite(LED_pin,0)

while(True):
    if (wiringpi.digitalRead(collector_pin))==1:
        print("High")
        wiringpi.digitalWrite(LED_pin, 1)
    else:
        print("Low")
        wiringpi.digitalWrite(LED_pin, 0)
    time.sleep(1)

ラズパイのGPIOを操作するライブラリは数種類ありますが、私にとっては"WiringPi"がArduinoと似ていて使いやすそうなのでこれを選びました。

参考資料

日経Linux付属のラズパイマガジンビギナーズ
日経Linux(リナックス) 2017年 9月号 [雑誌]

日経Linux(リナックス) 2017年 9月号 [雑誌]

WiringPiの基本的な使い方の例が載っていて解りやすいです。